ふだん汽車の本数が少ない山都駅だからこそ、イレギュラーでやってくる臨時列車がありがたいのです。臨時列車は時々お母さんがときどき作ってくれる栗ごはんのようでもあります。

6月の磐越西線は、新潟方面から野沢駅にやってくる大山神社参拝臨時列車(なぜか新潟県民に信者が多い)と、おなじく新潟方面から会津若松に修学旅行でやってくる生徒を乗せた臨時列車がほぼ毎日走ります。新潟県の生徒はキハを貸し切って修学旅行か・・・。いいなぁ。

会津若松の修学旅行を楽しんできた生徒を乗せた臨時列車8221Dは山都駅に30秒だけ停車します。時刻は山都駅13時51分着13時51分30秒発です。

臨時列車が出て行った後は山都保線管理室に顔を出す。材料線にはM'T'T(保線車両)がいて、野沢保線支区のモーターカーを運転する職員さんが手入れをしていました。


なんとなくモーターグレーダーに似ている。働く黄色い車両は道路や鉄道を問わず大好きです。

憧れの職場、山都保線管理室。大竹保線管理長、小林副保線管理長、佐藤保線管理掛、伊藤保線管理掛の四名が日夜線路を守っています。

サビサビのレール、朽ちたまくら木、線路の石の代わりに夏草、とっても味があって大好きな山都駅材料線(勝手に四番線)です。

山都駅17時57分発急行「あがの3号」新潟行(五泉〜新潟間快速)

この頃の趣味は“夜タノ”。晩ごはんを食べてから山都駅に貨物列車を見に行きました。でも、最近の1262列車は貨物が連結されておらず機関車だけなので寂しい。



下り線を1263列車が通過してゆく。子供の頃貨物列車は一体どこに行くのだろう・・・ってずっと思っていました。それが後になって貨車をじっくり見てみると、実は一両一両行き先が違っていて、途中の大きな駅で離ればなれになってそれぞれの目的地に向かうことを知った。そして機関車のすぐうしろと貨物列車の一番うしろには車掌さんが乗る車掌車が必ず連結されていた。ある日僕は駅に停まっている車掌車の中を覗いてみたら、天井の白熱球が車内をオレンジ色に照らし、窓際に作り付けの机があって、真ん中にダルマストーブがあって屋根から石炭が燃えるおいしい匂いがしていた。これがなんだか山小屋みたいななんとも言えない暖かい雰囲気だった。ダルマストーブの上でお餅を焼いたりコーヒーを作ったりしてのんびり旅をしてみたいなと、子供の頃の僕はそんなこと本気で考えていた。客車はお金を払えば乗れるけど機関車や貨車は職員にならないと乗ることはできないのでそんな気持ちにさせたのかもしれない。


貨車を連結していない機関車だけの1262列車を撮っていたら年配の機関士さんが声をかけてきた。
「こんな夜に、なんで貨物の写真を撮っているの?」
確かに僕の目の前に停まっているのは、華やかな特急でもないフツーの地味なディーゼル機関車だ。機関士さんは僕の行動が不思議で仕方ない顔をしていた。すると、
「機関室も写してもいいよ」
最初は聞き間違いかと思ってボーッと突っ立っていると、今度ははっきりと、
「気をつけて乗ってね」
と聞こえたので、そこで初めて機関士さんの言っていることが分かった。
機関室はエンジンの音が鳴り響きかなりやかましく、油と排気が混じった独特の匂いがした。
機関士さんはレバーやメーターを懇切丁寧に教えてくれた。


機関室の見学を終えてから実直そうな機関士さんを記念撮影し、後で会津若松の機関庫へ写真を持ってゆくことを約束しました。

朝の山都駅でも貨物列車同士の交換がありました。上り1260列車は山都駅7時34分着7時42分発で、写真のDD51-545の右側に車掌車が小さく写っていますが、これは山都駅3番線に入る唯一の1291列車です。

山都駅3番線の線路のサビを落としてくれる唯一の1291列車は山都駅7時19分着で8時48分発の長時間停車列車。

比較的新しいヨ8000。これが貨物の車掌車です。1291列車。

山都駅11時21分発1226列車。

CTC化により車掌さんが機関士さんに出発合図を送る。1226列車。

お昼前の汽車は旧型客車でした。窓を開けてのんびりと小さな旅を楽しむ。山都町川吉付近。

50系客車とキハ58(237D回送)の混結。山都駅20時19分発234列車

行き先は「野沢」のまま。キハ52-127(237D回送)。山都駅20時19分発234列車