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和菓子店のご夫婦

 二十数年ぶりに磐梯熱海に行ってきた。磐梯熱海と言えば温泉だけど、今回の目的は今年の9月に奥羽本線の峠駅近くの茶屋で峠の力餅を買ったりおそばを食べたときに、ずんだ豆餅を食べていたご夫婦と話がはずんで、それをきっかけにお互いに記念写真を撮りっこして、別れ際には自分たちのお土産に買った米沢牛のコロッケを僕に持たせ、
 「よかったら遊びに来なさい。磐梯熱海の○○屋と言えば分かるから」
 と言いながら和菓子店の店名が入った白黒コピーを渡してくれた。
 あれから一ヶ月半、僕は雪が降る前に峠の茶屋の前で撮った写真を持って磐梯熱海のご夫婦に会いに行ってきたのです。
 山都から約1時間ちょいで磐梯熱海駅前に到着。距離は59キロ。以前から温泉街や駅前が枯れているのは気にはなっていたけど、それを敢えて時間帯と天候のせいにいして、僕は観光案内所のドアを開けて和菓子屋さんの場所を尋ねた。
 「今の時間は厳しいですねぇ。もう売り切れですよ。もうお店も閉めたかもしれません」
 どうやらこんな和菓子店らしい。
 観光案内所で頒けてもらった地図を見ながら急ぎ足で5分ほど歩くと和菓子店の前に到着する。するとあの時のおじさんがちょうど暖簾を外しているところでギリギリ間に合う。僕は挨拶をしながらおじさんに近づくと暖簾を持っているおじさんの表情がすぐに変わった。おじさんに呼ばれた奥さんも店から慌てて出てきてお互いに再会できたことを喜ぶ。
 話によるとふだんは息子さん夫婦にお店を任せているのだけど、今日はたまたま代わりにお店番をしていたとらしく、なんともいいタイミング。しばし店内で立ち話をして辞してきたのだけど、ご夫婦は僕が見えなくなるまで手を振っていて、まるでテレビ番組みたいなシーンになってしまい感激。
 磐梯熱海には小一時間しか居なかったけど、なんだか県外のとっても遠いところに旅に行ってきたみたいでした。また会いに行きます! 
 

 磐梯熱海駅付近

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 磐梯熱海駅

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 猪苗代湖

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 磐梯町付近

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 大福餅と鯛の落雁。ご夫婦作。


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